アップデートのポイントは、最近における水域のコプラナーPCB汚染の由来はTEQ換算値で、旧の解析では、燃焼プロセス由来が2〜3割、PCB製品由来が7〜8割であったのが、新しい解析では、燃焼プロセス由来が5〜6割、PCB製品由来が4〜5割となったことである。

結論が変更された理由は、これまでの推定が少数のデータに依ったものであったために比較的偏った推定になっていためである。

今回はコプラナーPCBに関する情報をより多く収集して行った。この結果、PCB廃棄物の処理が重要であることは変わりなく、さらに、燃焼プロセスからはダイオキシンやフラン類だけでなく、濃度としては低いコプラナーPCBにも留意する必要があることが示されたと言える。