「化学物質の環境動態とリスクモデル」最終レポート課題のデータ 


課題

ある化学物質Aの日本人の体内濃度分布は、Table1に示す累積分布をしていた。また、化学物質Aに対する日本人の感受性の分布は対数正規分布をしており、その幾何平均値は500 μg/kg、幾何標準偏差は 2.0 であることが知られている。
このとき、以下の問いに答えなさい。
なお、化学物質Aは閾値のある健康影響モデルが適用できるとする。また、感受性の分布とは、個人において化学物質Aの体内濃度が、ある濃度を超えた場合に発症するとした場合、この発症する閾値の日本人における分布のことを指す。

1)化学物質Aの体内濃度分布を正規分布で近似した場合、その平均値と標準偏差を推定しなさい。
2)化学物質Aの体内濃度分布を対数正規分布で近似した場合、その幾何平均値と幾何標準偏差を推定しなさい。
3)化学物質Aの体内濃度分布を正規分布で近似した場合の日本人における化学物質Aによる発症リスク(発症率)を推定しなさい。
4)化学物質Aの体内濃度分布を対数正規分布で近似した場合の日本人における化学物質Aによる発症リスク(発症率)を推定しなさい。
5)感受性の分布の幾何平均と幾何標準偏差の値を変化させて、発症リスクがどう変わるかを考察しなさい。
6)体内濃度を正規分布と見るか、対数正規分布と見るかで、リスク推定結果はどのような違いが生じたか? また、この違いは大きいと考えるか、小さいかと考えるか? リスク推定の不確実性について議論しなさい。

 

 

 

提出期限:2011年8月22日(月曜日)

提出方法(以下の何れかによってください。)

・学内便で「環境情報研究院 益永宛」に送付する。

・環境情報4号棟106号室の事務員に手渡す、または、107号室(益永教員室)のドア横のポストへ提出してください。