雑感など



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CONTENTS
 
2006年4月20日
2005年4月2日
2002年8月6日
2002年6月2日
2002年5月26日
2002年5月19日
2002年5月14日
2001年 4月 4日
2001年 1月13日
2001年 1月 1日
2000年11月14日


●2006年4月20日
  4月8日から13日まで、サンフランシスコで開催されたHEIの年会に参加していました。HEIとは、HEalth Effects Instituteの略で、米国EPAと米国の自動車工業会が共同出資して設立した非営利の団体で、その関係から大気汚染に関して自ら調査研究を行うとともに、研究費の補助を行ったりしています。例年、この時期に年会が開催されており、私は一昨年、はじめて出席しました(去年はスケジュールがあわず、欠席)。出席するまでは、あまりおもしろくないものだろうと思っていたのですが、参加してみると結構おもしろい。個々の研究に関して、いろいろ情報を仕入れたい人にはいまいちかもしれませんが、大気汚染に関する最新の情報(政策面、研究面、両方について)を、しかも単一の研究領域ではなく、曝露評価、毒性学、疫学、リスク評価、環境基準(リスクマネジメントを考えてよいでしょう)などの総合的な観点から入手することができるものです。
 
 HEIが出資した研究の成果もポスター発表されるのですが、発表者が限られているため、決して多いものではありません。口頭発表はすべてPlenary sessionとなっており、一会場で行われます。上にも書いたように、口頭発表も個々の研究発表ではなく、最近の政策の動向や、研究の方向性、研究方法についての新しいトピック紹介などが行われ、効率よく情報収集ができるかと思っています。
 
 一昨年、参加したときは、私の本業である疫学研究の結果などが、結構報告されていたのですが、今回は、どちらかといえば、環境基準など政策面が主となっているようです。プログラムはHEIのホームページを見てもらえれば、掲載されていますが、参考までに(セッションタイトル)を書いておくと、
 Science and standard setting
 Hot topics: Breaking news
 Transboubdary migration of air pollution
 PM and gaseous pollutants
 PM components
となっています。それぞれのセッションで数名の演者がそれぞれ講演を行うことになっています。

以下には2日目に行われたセッションの概要を書いてみたいと思います。

午前中
Hot Topics: Breaking News
1. Preview of Special Report on Mobile-Source Air Toxics
2. Upcoming HEI Reports
3. New HEI Research Programs: Accountability, PM, Testing of Advanced Diesel Engines (ACES)
4. Engine and after-treatment technology to reduce diesel emissions
5. California diesel retrofit program for vehicles


4と5はディーゼルエンジンの改良といった感じの発表で、ともかく、ディーゼルエンジンの性能は"dramatically"に改善している。排ガスはクリーンになっているんだ。ということを強調していました。米国では今後ディーゼル自動車がおすすめになる感じもありますが、日本では悪者のレッテルがしっかり貼られてしまっているかと思いますので、どうですかねえ・・HEIはスポンサーが自動車工業会ということを書いたかと思いますが、その関係で、トヨタ、日産、ホンダの方も出席しています。二日目が終わった後終わった後、夕飯を一緒に食べながら、上記の話をしましたが、日本が再度ディーゼルの方向に向かうか、ということについては懐疑的だったようです。
 それ以外の注目点は二つ。
 排ガス研究の中心は、
 1.ベンゼン、1,3-ブタジエン
 2.PM
 3.アセトアルデヒド、アクロレイン、ホルムアルデヒド
 4.ナフタレン
 といった順番で重要視しているとのことで、午後にあった多くの報告でも、一般環境中や室内も含めて、ベンゼンや1,3-ブタジエンは必ず測定されている、という状況でした(EPAはちょっと判断が違うようですが)。 もう一つはAccountability。対策等を行ったら、その効果をきちんと検証しましょう、ということです。神吉君の修論がこの範疇に入るかと思いますが、あくまで予測であって、実データに基づいた検証をしているわけではありません。これもやらないといけなくなるといった感じでしょうか。もっとも、検証するのは当たり前、とも思わないわけでもないですが。
 
午後
Transboundary migration of air pollution
1. Spatial movement of pollution
2. Source and receptor models to understand air pollution transport
3. Health implications of long-range trabsport of air pollutants
4. Transboundary studies(3つの報告)

汚染物質の移動ということになります。酸性雨、黄砂などの地球規模の汚染を思い浮かべるとは思います。確かにその通りですが、もうちょっと違う意味も含まれていました。最初の3つは地球規模の研究紹介でしたが、自分の分野外でもあり、また英語がよく聞き取れず、大枠しかつかめませんでした。2つめのモデルに関する話は、どのようにモデルをたてるか、といった話を予想していましたが、やった結果だけがでてきたという感じでもあります。
 4は、ちょっと違う意味も、という研究で、国境近くの汚染、ということがターゲットになっていました。島国にいると、この感覚は分からないのですが、NAFTAの影響で、国境沿いの道路等は交通量がかなり多いといったことによる影響のようでした。

ここに書いたことは、サンフランシスコ滞在中に、研究室のメンバー向けに書いたことなのですが、1日目は夜にカンファレンスディナーで飲み過ぎて、内容まで書くことができず、3日目は、その前日までは調子よかったのに、時差ぼけに悩まされ、ほとんど頭に入らない状況だったこともあり、かけませんでした。

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●2005年4月2日
 4月1日付けをもって、横浜国立大学教授に昇任させていただきました。今回の昇任に際しては、いろいろな方の応援やご協力をいただきました。この場を借りて、御礼申し上げ値と思います。まだまだ未熟な点も多々ありますが、今後とも研究・教育面でがんばっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 HPに関しても、ほとんどコメントを発することができない(単なるさぼり?)でいたわけですが、なんとかハードルを設けて、新しい情報をアップしていきたいと思っております。
 とりあえず、ご報告させていただきます。
 

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●2002年8月6日

 正直、忙しかったこともありましたが、気がつけば、2ヶ月ほどアップしていないことに気づきました。反省しています。久しぶりに、ここに文章を書くことにします。また、週末の夜にしか書く時間がないのは確かなのですが、何とか途絶えないようにしていきたいと思います。
 といいつつ、以下に書きますのは、6/29〜7/5にMonterey, CA, USAで開催されたThe 9th International Conference of Indoor Air Quality and Climate (Indoor Air 2002)の参加記録です。研究室のみんなへは、現地からレポートしていましたので、ほぼ同じ文章となってしまいます。ご容赦下さい。
 この学会には3年に一度開かれている国際学会で室内環境に関しては、もっとも規模が大きい学会です(今回は1500人程度と聞いています)。抄録は、シングルスペースで6ページ(以内)書かなくてはならず、簡単ではありますが査読もあります。私自身は1990年以降ずっと参加しております。
 学会はPlenary Session(毎朝8時からです)と一般発表に分かれています。一般発表の方法は口頭とポスターですが、ポスターには簡単な口頭発表(OHP3枚以内、3分、質疑なし、手引きにはadvertiseと書いてあります)もあります。今回は質疑はありませんでしたが、前回の学会ではポスターでもその場で質疑もあって、ポスターは作るは、発表原稿はつくるは(さすがに英語の発表を原稿なしで行うだけの能力は持ち合わせていません)、OHPは作るは、壇上で質問に答えなければならないはで、ポスターの方が、大変ではないかという印象もありました。
 上にも書きましたが抄録原稿は6ページずつありますので、かなり厚くなります。学会0日目に学会場で手続きをして、重ーい抄録を抱えて宿に帰ってきましたが、今回の抄録の嵩は半端ではありません。当研究室の他の方がよく行かれるDioxin会議のも結構な物ですが、積み重ねた高さは、1.5倍(ちょっと言い過ぎ?)くらいあります。実は、抄録はもともとついていなかったのですが(標準ではCDがついてきます)、何もなしで聞いてもわからないから、しかたないから買おう、ということで買ったのですが、今回、なんと要約部分がプログラムについていました。こんなことははじめてです。発表を聞くことだけからすると、これさえあれじゅうぶんだったという感じです。捨てて帰りたいと思いましたが$100も出しているので、しのびがたいところです・・・右側にホテルの部屋で撮った抄録集の写真を載せておきます。一日一冊とはなっています。一緒に写っているのは1.5Lのクリスタルガイザーです。
 今回は、いつもに比べて、Biological Pollutionと小児のアレルギー(主にぜんそく)関連セッションもかなりあります。私自身も、多くの時間をこれらのセッションに割くことになると思っています。ただ、きっとこれらのセッションに参加する日本人はほとんどいないんだよなあ・・・
今日のOpening Ceremonyでの集計によれば日本人は71人(国順でアメリカに次いで2位)、演題数は44題だそうですが、どこに行くんだろう・・これまでのことも考えあわせると、きっと、私が行くようなところには、ほとんどいないんだろうな(Indoor AirとHealthに関係するようなところ)、と思ってはいます。
 ところで、学会の日付を見て気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、World Cupの準決勝、決勝を見ずにアメリカに行ってしまいました。結果に関しては、CNNでは5秒ほど流してました。ABCではある程度放送していたそうですが。やっぱり、アメリカなんですねえ・・・。「おまえ、こっち来たのは大間違いだよ。自分の国、しかも自分の街で決勝戦なんて2度とないよ。この学会は3年に一度あるんだから」と、昔からの韓国の友達(現在UC DAVISに勤務)にやっぱり言われました。

以下は、参加したセッションのタイトルです。
Plenary Session:
 Connections, Linkages
 Environmental Tobacco Smoke
 Microbial Aspects, Asthma(これはおもしろかった)
 Sustainable Buildings, Global Disease Burden
一般発表:
 Asthma and Respiratory Health I
 Volatile Organic Compounds II(私のポスター発表がここでした)
 Bioaerosols IV - Prevention and Control Policy
 Health Effects of Pollutant Mixtures(私にとって、帰ってから要チェックといったところです)
 Children's Environmental Health III - School Policy
 Research Programs : National and International
 Bioaerosols VII - Health Effects of Moldy Buildings
 Children's Environmental Health IV - Health Effects of Bioaerosol Exposures
 Sick Building Syndrome II - Chemical Exposures
 IAQ Surveys(口頭発表がここでした)
 Pesticides

7月4日の出来事
 独立記念日です。正午過ぎにはパレードなどもあったようです。あったようです、というのは午後一番で発表(口頭、ポスターは7/1に済ませました)があったため、パレードを見に行くといった余裕がなかったためです。発表は?まあまあだったんではないでしょうか。質問もあったし。今日の会議が終わった後、Harvard School of Public Health, Department EnvironmentHealth, Divison of Exposure Assessment and Engineering の関係者と夕飯をた食べたんですが(いつも同窓会が開かれるのですが、卒業したわけではない私も何気なく紛れ込んでしまっています)、帰る途中に、聞いてくれていた人にいきなり声をかけられ、Splended presentationと言われた時には面食らいました。いつものように(?)アルコールも入っていた状況でしたが、悪い気はしないものです。お茶を濁したところもたぶんにあるのですが・・・実は、急に声をかけられ何を言われたのかよくわからなかったのですが、一緒に帰ってきた台湾の女性(Harvard卒で、台湾で教授をされてます)が、何を言っていたのか教えてくれて(これも英語でですが)、やっとわかったといったところです。
 今回の学会の印象ですが、演題数は多かったです。帰ってからやらなければと考えさせられる情報も数多く仕入れたちと思ってはいますが、おもしろくない、はずれの発表も結構あったような気がします。なぜおもしろくないか、という話を上記の夕飯の時にもしたのですが、データは示されている、けど、なぜこのデータを示すのか、新しいコンセプトは何か、といったものがないためであろうということだということで一致しました。行政担当者にとってはデータが出ればよいのでしょうが、研究者がそれでは行けない、ということです。一生懸命データをだすだけというのは避けているつもりですが、自分への戒めも込めて、もう一度考えてみたいと思っています。これを読んでくれている学生がいらっしゃいましたら、是非一度考えてみてください。
 今回の学会で特徴的だったのは、日本の学生さんが結構いたことです。西海岸であったこともあり、比較的来やすかったこともあろうかとは思います。なお、ほとんどの学生さんは発表もされていたようです。それにしても、結構いたなあ。すぐに横のつながりができていたのもすごい。次回以降もこうなるのかなあ・・・
 ちなみに次回は、2005年9月に北京です。

HALL.JPG - 64,184BYTES
学会場の写真です。
NAKPOSTER.JPG - 72,910BYTES
ポスターの前に立ってます。

本文中にでてくるDinnerの一コマです。どういうわけか、決しておいしいわけではないのですが、このレストランには違うグループで3度も足を運びました(Lunch2回、Dinner1回)。よほど人を引き込み安いのでしょうか???

抄録集の写真です。

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●2002年6月2日
 いよいよワールドカップが始まりましたね。サッカーに関心がある人もない人も、サッカー漬けの一ヶ月になるのではないでしょうか。かくいう私もテレビから目が離せないつもりではいます。「つもりである」と書いたのは、我が家でのチャンネル争いがあるからで、今日もアルゼンチン×ナイジェリアを見ていたら、子供が勝手にテレビをいじくり、テレビゲームを始めてしまいました。泣く泣く、結果はインターネットで調べました。平日は仕事があり(またたまりにたまってますので)、テレビ観戦は夢のまた夢に近いですし、休日も上記のような状況です。果たしてどの位試合が見られることやら。頼みの綱は、休みの日の夜の試合です・・・
 さて、ワールドカップに限らず、海外ことが話題になると、「海外の方たちは、普段どのような生活をされているのだろうか、家や周辺環境はどうなっているのだろうか」といったことが必ず気になります。外国の論文を読む際、あるいは一般的に環境に関する議論を行う場合、生活環境に関する予備的知識がないと、とんちんかんなことを議論することになります。例えば、日本では家に入るときは靴を脱ぐ、と言ったこともそうでしょう。学生時代、論文を読んでいて「Gas stove for heating」という表現がありました。「ストーブで暖めるのは当たり前ではないか」と思ったのですが、このストーブとは、日本でいう「コンロ」のことで、「ガスコンロ(当然、厨房器具)を暖房器具として使用する」ということでした。字面をなぞっただけではわからないし、実際に(アメリカの)家がどうなっているかがわからないと、どうしてコンロをストーブに?ということのイメージがつかめません。自身、10年ほど前にボストンで10ヶ月を過ごしましたが、そのときはじめて、アメリカの家の厨房器具や暖房器具を見て、「ああ、こういうことだったのか」とわかりました。アメリカの家はセントラルヒーティングで、家がひえきった場合(このようなこともないのですが)、部屋が暖まるまでに時間がかかります。てっとり早い方法は家の中で「火を焚く」ことですが、コンロに火をつけたり、コンロの下側にはオーブンがついていますので、オーブンに火をつけ扉を開け放しておく(いわばにわか暖炉といったところでしょうか)、と言ったことがなされることもあるようです。
 ワールドカップの参加国には、自分自身が行ったことのない国の方が多いです。また行ったことはあっても、泊まるのはホテルだけであり、その国独自の(場合によっては、国内であっても地方独自の)、つまり想像できない(生活)環境があります。自戒を込めていうと、環境問題を考える際は、自分の持っている物差しだけで考えるのは、極力さけたいと思います。常に、いろいろな物差しがあることを念頭におき、物差し間の違いは何か、その違いは何らかの形で補正できるのか、どのようにしたらできるのか、も考えながら、進めて行かないと、それこそ机上の空論になってしまうでしょうし、独りよがりな議論になってしまうのでは無いかと思っています。
 それにしても、ワールドカップはできるだけ見たいなあ・・・


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●2002年 5月 26日
 研究室のサーバーにトラブルがあったこともあり、先週アップした原稿がHP上で無くなっていました。お詫びいたします。5/19の雑感は以下にありますのでよかったら読んでやって下さい。
 さて、私は大気環境学会(9/11〜9/13、東京農工大)において、室内環境分科会の代表世話人をしています(いちおう、今年度まで)。自分自身が使用していることもあり、必要と考えたことから、今年度の学会分科会においては、以下のようなテーマを設定して、会合を開くことにしました。この件に関しては、いろいろなバックグラウンドを持つ人で、考え方や期待する測定法、結果の解釈に違いがあり、同じ土俵で議論がしにくいと考えられるため、この辺で整理しておこうと考えた次第です。ご興味のある方は、是非手帳に日付をご記入いただきの上、出席して、議論に加わっていただければと思います。また、分科会のためだけではなく、継続的に検討を行って行くつもりですので、ご協力いただけるような場合は、わたしまで連絡いただければと思います(室内環境学会簡易測定法分科会活動でもあります)。

テーマ:室内環境評価のための簡易測定法の検討
 室内環境、特に一般家庭内の環境測定でどのような測定器が必要とされているのかを整理するとともに、今日の簡易測定器の特徴を把握し、必要とされる場面に適した測定器を使用することを提案する。
 本検討は、測定器の優劣をつけることを目的とするものではなく、近年、多くの簡易測定器が市場に出てきているが、ユーザーの立場や目的は千差万別であり、必ずしもメーカー側などとの思惑が一致しておらず、多くの混乱が生じていることから、測定器選択に関するガイド(研究者向け、一般ユーザー向け)を作成することを最終的な目的とする。
 具体的には、横浜市環境科学研究所の平野耕一郎氏を中心として、各メーカーや各分野の研究者などの協力を得ながら、簡易測定器に求められる要件を整理し、実験室内さらにはフィールドにおいて測定器試験を実施していく。最初はアルデヒド測定器から検討を開始する予定である。
 今年度の分科会においては、本検討の概要、第一段階の検討結果報告、さらには関連する話題について議論を行いたいと考えている。

 なお、私自身簡易測定器をどのように使用しているか、期待するものは何か、などに関しては、また稿を改めて書きたいと思っています。


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●2002年 5月 19日
 研究の一つに、旭川市に設立されている化学物質過敏症患者のための一時療養住宅(化学物質過敏症患者用住宅)での研究があります。これは、旭川市などとの共同研究で行われているもので、私の分担は、主に室内環境測定・管理、(化学物質過敏症患者をも考慮対象にした)室内環境基準の検討となっています。この研究の概要や経緯に関しては、化学物質過敏症支援センター旭川市役所企画財政部主幹をご覧下さい。
 建物自体は、昨年正月に建っていたのですが、水不足など予期せぬ問題が多々発生して、今まで患者さんの入居が延び延びになっていました。しかし、問題点は多少残されているものの、ようやく準備が整い、今月末から来月はじめにかけて第一陣が入居することになりました(療養のための入居期間は2ヶ月の予定となっています)。室内環境レベルはかなり低いため、この建物に入ることで、またこの住宅の周辺の自然環境はすばらしいところですので、滞在中に少しでも快復の方向に向かっていただければと願ってやみません。
 この住宅は、行き場を失った化学物質過敏症患者の方が、社会復帰できることを手助けする建物ですので、クリーンルームとは異なります。絶対に何も反応起こすことがないか、あるいは不快感を覚えないか、といわれると、おそらく現在お住まいのところより室内環境ははるかに良いでしょう。したがって、総体的には(相対的には)快適であろうと考えています。しかし建物内においてまったく過敏反応などを起こさないかどうかは、やってみなければわからない、と答えるしかありません。場合によれば、建物内には一部的に近寄れない箇所があるかもしれません。しかし、いつかは外にでて、普通の生活に戻っていただかなければなりません。多少の汚染物質があったとしても、今回の療養生活を通して、全般的に快復して、通常の日常生活に耐えうるだけの体力等が養えられればと考えています。
 クリーンルームと療養住宅の違いをどこで線引きするか(主に化学物質濃度)に関しては、まだ必ずしも定まった知見が得られている分けではありません。今回の研究を通しながら、療養のために必要となる濃度レベルやその他の室内環境に関する知見を得ること、さらには化学物質過敏症を発症させないための濃度レベル等に関する研究にまで発展していければと考えてはいます。もちろん、そのためにはまだまだ整理しなければいけないことが多々あることも事実ではありますが。


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●2002年 5月 14日
 一年ぶりに書き込みをしています。ようやく、大学が改組になって以来の、HP改装に取りかかりました。一年間もほったらかしにしていたことを、我ながら恥ずかしく思います。ときどき覗いてくださっていた方には申し訳なかったと思います。まだHP自体も改装の途中で、見苦しい点も多々あるかと思いますが、自分自身のデザインセンスを疑いながら作ってますので、もうしばらくご容赦下さい。
 さて、先週末から大学院環境情報学府の募集要項(平成15年度入学、平成14年度後期入学)の配布が始まりました。また、数名の受験希望者が研究室を訪問してきてくれています(ありがとうございます、是非受験してくださいね)。訪問してくれる学生さんは大きく分けて2つのグループに分けられるのではないかと思います。一つは、大学院で「環境問題」を勉強したいと漠然と思っている人、もう一つは、色々なソースから情報を得て、これこれのことをやりたい、と明言(断定)してくる人です。どちらが良い悪い、というつもりはありません。もちろん自分の大事な進路ですから、しっかりとした意識を持ってもらうことは当然必要です。しかし、学部時代に系統的に環境に関する講義などを受けた人というのはさほど多くなく、環境研究の現状等を理解できていない人が大半であろうと思います。あまりに茫漠としすぎるのも問題ですが、最初から、これこれのテーマに限定してやりたい、というのも困りものではないかと思っています。大学院教育が、高度に専門的な知識を持った人材を育成する事は間違いありませんが、環境ということに関わる以上、一つの観点からだけではなく、多くの観点から、環境を考えられるようになってほしいと思っています。是非、このような考えをもって、いろいろな可能性にチャレンジするつもりで、大学院にいらしてもらえればと思っています。


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●2001年 4月 4日
 気がつけば4月になっており、前回の書き込みから3ヶ月が経過してしまいました。「しばらく書いてないな、そろそろ書かなくちゃ」とは思っていましたが、ふたを開けて見るまでこんなに空いてしまっているとは思ってもいませんでした。あまりに空きすぎです。反省いたします。もう少しこまめに書き込みしたいと思います。
 さて4月になり、横浜国立大学では組織替えが行われ、所属が環境科学研究センターから、大学院環境情報研究院に変わりました。まだ実感としてはあまりないのですが、来週早々に大学院入試が行われ、昨夏の入試で合格した人とあわせて、環境情報学府の新入生が入ってきます。昨日、今日が願書の申し込み日だったのですが、果たしてどれくらいの人が応募してくれたのかどうか。講義体系も新しいものとなり、かなり体系的に環境や情報科学の講義などができるようになっているとは思っています。社会的な評価を受けるのは、もう少し後になるとは思いますが、いい大学院になるかどうかは、最初の一歩にかかっていると思いますし、一教官としての責任は重大です。
 正直言って、環境環境と最近は言い過ぎている面もないわけではないと思いますが、これだけ社会的関心を集めている領域はそうないというのもまた事実でしょう。それだけに、いろいろな意味で、私たちの果たすべき役割は大きいものではないかと思います。気を引き締めて、新しい一歩を踏み出していきたいと思います。もちろん、HPに関しても。


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●2001年 1月13日
 昨日、今日と、「化学物質による室内汚染の現状とヘルシーハウス実現のための国際シンポジウム(主催:IAPOC 」に聴衆として出席してきました。この研究領域に携わる国内外の第一人者が全員集合したようなシンポジウムで、非常に内容の濃いシンポジウムであったと思います。Discussionの時間が1時間以上とってあったにも関わらず、4つのセッション(午前、午後各1つずつ、2日間)ともに時間が足りなくなり、途中でうち切らざるを得なかったという状況でした。参加費が15,000円という額でしたが、十分元をとった気になっています。
 ただ、参加してわかったことは、この研究分野は、無茶苦茶広い分野にまたがっており、このシンポジウムが開催されたとしても、(日本の)研究が縦割りで行われているという印象を払拭できないということです。私自身は、このシンポジウムを開催した研究グループに参加しているのではありませんが、産官学といった参加形態だけでなく、いろいろな分野の研究者がそれぞれの分野で成果を挙げるのではなく、時間がかかっても、チームを組んで同じテーマに取り組んでいくべきでは、その方が、研究分野間に存在する目に見えない溝を埋めることができるのではないかと思います。
 この辺の話は、また改めて書いてみたいと思っています。

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●2001年 1月 1日
 あけましておめでとうございます。
 結局、なんだかんだとトタバタしていて、雑感を書き加えることなく、新しい年になってしまいました(いくつの仕事が越年してしまったことか)。年賀状にも書いたのですが、今年は私にとっていろいろ新しいことが始まります(21世紀だからということではないのですが)。一番大きなことは、横浜国立大学に環境情報大学院(横浜国立大学大学院環境情報研究院・環境情報学府)が設立され、現在所属している環境科学研究センターの廃止とともに、所属がそちらに変わることです。何がどうなるかはまだわかりませんが、どうも、ますます忙しくなってきそうな気配がすでにただよってきています。しかし、忙しいといいわけをせずに、このホームページ(雑感)は不定期ではなく、なんとか定期的にアップしていきたいと考えています。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

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●2000年11月14日

 ようやく個人のホームページを立ち上げました。またそれに伴い、環境研のオフィシャルホームページも久しぶりに(?)リニューアルしました。まだまだ内容あるホームページからはほど遠いのですが(特に研究面に関して)、これから徐々に内容を充実させていきたいと考えています。研究に関すること、関係ないことがごちゃごちゃになってくるかもしれませんが、この点はご容赦ください。

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