ユネスコ「人間と生物圏」(MAB)計画
UNESCO's Man and the Biosphere Programme

日本MAB計画委員会 Japanese Coordinating Committee for MAB

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最近の動き MAB計画の特徴 主な取り組み   更新 謝辞

◎MAB計画事業は,第16回ユネスコ総会(1970)にて発足が承認された「人間とその環境との相互関係を研究する政府間学際的長期計画」の一環として行われています.
◎MABとは,UNESCO's Man and the Biosphereのことです.人間(man)と環境(the biosphere=生物圏)との関係について,よりよい人間の生存のためにはよりよい生物圏を維持することが必要です.


最近の動き 過去の動き (敬称略)


MAB計画の特徴

MAB計画は、UNESCOが1970年から始めた保全と利用の調和を図る国際的な取り組みです。特に、手付かずの自然を守ることが原則となる世界自然遺産と違い、日本が主張している「自然との共生」の理念にも合致します。

MAB計画の財産の一つは、ユネスコエコバーク(BR)が1995年セビリア戦略で掲げる核心・緩衝・移行地域というZoningです。これはMAB計画の経験が生み出した保全と利用の両立を図る知恵です。それ以前はこのZoningの3区分は必須ではなく、日本の4つのBR及び屋久島、白神、知床世界遺産はもどれも核心地域と緩衝地帯を持っています。つまり、MAB計画は以前から日本の世界自然遺産の手本となってきたといえるでしょう。

世界に二つとない原生自然の希少価値を認知する趣旨の世界自然遺産の新規登録が極めて厳しくなりつつあるのに対し、ユネスコエコパークは海外では順調に登録地を増やし続けています。これは、世界各地で保全と利用の両立を図るという取り組みが進んでいるからです。この取り組みは、希少価値でなく、本来の人と自然のあり方そのものです。日本からも、地域の取り組み、国内での連携だけでなく、国際的な連携を図るには、MAB計画が絶好の舞台となります。MAB計画の経験と研究成果は国際的な財産であり、MAB計画には登録地の取り組みを世界と学びあう組織と人と地域の輪(地図)があります。

ユネスコエコパークに登録するには、候補地の自然の価値の記載だけでなく、地域にかかわる研究者、それを利用する地域の人々、地方行政府の日常的な活動が必要です。これも、法規制で保護する世界遺産と異なり、共同管理(Comanagement)と呼ばれる法規制と自主管理の併用により、保全と利用の両立を図る取り組みが評価されます。

知床世界遺産では、2005年の登録時に政府が地元漁民に「遺産登録に伴う新たな規制を行わない」と約束し、審査したIUCNが海域の更なる保護を求めたのに対して、漁民が自ら禁漁区を拡大する措置をとりました。これは共同管理の典型例として国際的に紹介されました(Matsuda et al. 2009, Biol. Cons)。この知床の取り組みは、世界遺産というよりMABの理念に沿うものといえます。

国際的にも、世界危機遺産に指定されていたガラパゴスなど、世界遺産登録後にMAB/BRに登録した例があります。保全と利用の両立を図るには、世界遺産よりもMABが有効です。

2010年10月2日 松田裕之


主な日本MAB計画委員会の取り組み

  1. MAB国際調整委員会(ICC)と連絡を取り、内外のMAB活動の活性化を図ります(国際対応)。
  2. 文科省、日本ユネスコ国内委員会その他の国内ユネスコ関連機関と連携し、MAB活動とほかの国内のユネスコ活動の連携を図ります
  3. J-BRnetを通じて、国内BR登録地・候補地の活動を支援し、相互の連携と交流を図ります。
  4. 地域セミナーなどに参加し、各地でMAB勉強会を企画します 最近の取組み
  5. 国際シンポジウム等を企画・参加します。 10.26Cop10MABシンポジウム
  6. 機関紙InfoMABの発行(年2回程度) 既刊号はこちら
  7. 年次報告書(英文)の発行(毎年)
  8. その他 BRにおけるESD関連事業の展開

 日本MAB計画委員会 Japanese Coordinating Committee for MAB (このサイトの問合せ先)
  事務局:横浜国立大学大学院環境情報研究院 酒井暁子
       〒240−8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79−7
       email:jccmabgmail.com 電話:045-339-4360 FAX:045-339-4375

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