益永・中井&竹田 研究室 トップページへ

21世紀COE (2006/11/20 更新)

21世紀COEプログラムについて

 2002年(平成14年)10月2日、文部科学省から世界最高水準の研究教育拠点づくりを推進する「21世紀COEプログラム」の審査結果が公表され、横浜国立大学から2つの研究教育拠点が採択されました。
「21世紀COEプログラム」は、「大学の構造改革の方針」の3つの柱の一つとして文部科学省が打ち出したものであり、世界最高水準の研究教育拠点を目指す大学に重点的な支援を行い、国際競争力のある個性輝く大学づくりを推進することを目的とするものです。

21世紀COEプログラム グループ2 概略図

 当研究室は、「生物・生態環境リスクマネジメント」プログラム(拠点リーダー:浦野紘平 教授)におけるグループ2(有害化学物質の影響を含めた淡水水生生物・生態系と沿岸水域生態系のリスクに関する調査研究)に参加しています。詳細は、以下のページを御覧下さい。

文部科学省 世界的研究教育拠点の形成のための重点的支援
21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」 横浜国立大学



公開講演会(第32回)のご案内

日時: 2006年12月1日(水) 16:00〜17:30
会場: 環境情報研究院3号棟 1階 301号室
主催: 横浜国立大学 21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」

演題:「生態の時間」と「進化の時間」の収斂:生態過程としての迅速な進化
演者:東京大学・総合文化研究科 講師 吉田丈人

主旨:
近年、様々な生物において生態学的に重要な形質が素早く進化する例が報告されてい る。形質の迅速な進化は、それらが関わる生物間相互作用に影響を与える可能性があ る。このような迅速な進化が至るところで見られるなら、生態的現象の時間スケール と進化的現象のそれとは大きく異なるという、これまでの概念を見直さなければなら ない。これまで、進化速度の「速さ」は形質の進化速度そのものを用いて判断されて きた。しかし、生態学にとっては、進化速度の大小よりも、むしろ進化が生態学的現 象に与える影響の大きさがより重要になるだろう。そこで、生態学的現象に少なから ずの影響を与える遺伝的変化を「迅速な進化」と呼ぶことを提案する。
 進化的現象と生態的現象が緊密に関係している例として、ワムシと藻類からな る捕食者-被食者系を使った私達の研究を紹介する。様々な手法を用いた一連の研究 により、室内実験で観測されたこの系の個体群動態(生態的現象)を説明するには、捕 食-被食の関係や齢構造といった生態的メカニズムだけでなく、餌藻類の形質(捕食 防衛と競争能力)における迅速な進化が重要なメカニズムとして働くことがわかっ た。進化的現象が生態的現象に影響を与えることを示した研究例を他にも紹介し、生 態過程としての迅速な進化を説明したい。

 

公開講演会(第31回)のご案内(終了致しました)

日時: 2006年10月25日(水) 13:00〜14:30
会場: 環境情報研究院1号棟 5階 515号室
主催: 横浜国立大学 21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」

演題:日本の住まいにおける風土性と持続可能性(日本語)
演者:フランス国立社会科学高等研究院  オギュスタン ベルク教授

主旨:
ベルク先生は文化地理学、風土論がご専門ですが、日本での滞在も長く、和辻哲郎の風土論の影響を受け、人間のありかたと風土のあり方の関係について独自の風土論を展開しています。風土論とかかわって自然や環境に関する著作も多く、また、 フランスにおける日本学(Japanology)の第一人者でもあります。最近は、日本における住まいの風土性と持続性についてご研究されており、人間と空間のあり方を風土という視点で捉え、人間が環境を変えていくときの問題を地域性の観点から捉えています。なお、今回のご講演は10月23日の本学と国立環境研究所との包括連携協定締結記念シンポジウム(東京)でのご講演で来日される機会に、学内でもシンポジウムとは別の演題の講演会を企画したものです。

 

公開ミニシンポジウム「大台ケ原山におけるシカ問題と森林管理」のお知らせ(終了致しました)

日時:10月19日(木)13:00〜16:00
場所:横浜国立大学教育文化ホール中集会室(参加費無料)

趣旨:
丹沢山地東部では、シカの過密化による林床植生の衰退、土壌流出などが顕著に見られ、生態系に対する影響が懸念されている。従って、丹沢山地における森林生態系の管理に際してはシカの適正な密度管理が前提となるであろう。現在、神奈川県を中心に丹沢山地のシカ管理についての研究が推進されている。  奈良県大台ケ原山では名古屋大学,森林総合研究所関西支所などの研究チームによってシカとその生態系への影響について,さまざまな先行研究がなされ,シミュレーションモデルに基づいた森林管理についての提案もなされている.今回はこうした大台ケ原での先行研究例を紹介していただき,生態リスクとしてのシカ影響と森林管理について議論を深めたい.

演者,タイトル及びキーワード
柴田叡弌(名古屋大学)
 「ニホンジカと森林の共存をめざしてー大台ヶ原の調査からー」
キーワード:森林衰退,シカによる剥皮,防鹿柵,生物間相互作用

日野輝明(森林総合研究所関西支所)
 「シカをとるだけでは森はよみがえらない」
キーワード:大台ケ原,システムダイナミクスモデル,森林生態系管理,生物間相互作用ネットワーク、野外操作実験

古澤仁美(森林総合研究所)
「ニホンジカによるミヤコザサの採食が森林の窒素循環におよぼす影響」
キーワード:シカ個体数密度指数,純生産量,窒素循環モデル,窒素リーチング,土壌有機態窒素

国際ワークショップ「食物網理論の発展と その生態リスク評価への応用」のご案内(終了致しました)

日時: 2006年9月13, 14日
会場: 横浜国立大学 教育文化ホール
主催: 横浜国立大学 21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」
協賛: 日本数理生物学会

ワークショップの目的:
生態系に対する地球温暖化、乱獲、大気・水質汚染、外来種移入などの人為的撹乱の影響には、食物網の構造とダイナミクスが非常に大きく関与していることが近年広く認識されてきたが、その複雑性と強い非線形性による不確実性のため、これらの撹乱に対する実際の食物網の応答を予測することは困難であり、また 野外実験による実証研究も不可能な場合が多い。しかし、本質的な要素からなる一般的な食物網モデルの数値実験とマクロ生態学的なデータ解析による考察によって、これら撹乱に対する生態系の応答についての普遍的な法則性を見出すことが可能なのではないだろうか。このような発想から、私たちは、そのためにまず実証データによる検証に耐えうる理論とモデルを探索することからはじめたいと考えた。そこでこのワークショップでは、複雑な生態系の構造解析とモデリン グについての最近の進展について議論を深め、これらが近年増大が指摘されている「生態リスク」の評価にどのように応用できるかを探っていきたいと考えてい る。

 

公開講演会(第28回)のご案内(終了致しました)

日時: 2006年8月9日(水) 13:00〜14:30
会場: 環境情報研究院1号棟 3階 316号室
主催: 横浜国立大学 21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」

演題:浚渫土砂の有効利用による沿岸域の環境修復
演者:(独)港湾空港技術研究所 海洋・水工部 沿岸環境領域長 中村由行 氏

主旨:
日本の各地で,浚渫土砂を有効に利用して干潟・浅場の再生が行われてきた。三河湾の造成干潟とその周辺では,一部で姿を消していたハマグリの復活が報告されるなど,順調な生態系の復活の光が見えてきたところもある。また,東京湾・三河湾などでは,過去の浚渫跡地(深堀り)が点在し,青潮の発生源となるなどの問題があるため,その埋め戻しに浚渫土砂の利用が考えられている。
 浚渫土砂の有効利用については,このような積極的な環境修復の側面があるが,次第に航路維持浚渫など,シルト分が多く比較的汚染された堆積物が主体となりつつあり,生物生息の基盤を作る場合には,慎重な化学物質汚染評価も必要である,と考えられる。このように,浚渫土砂の利用や管理については,様々な研究開発要素がある。例えば,造成干潟等については新しい基盤への生物加入と遷移,生物試験法の開発を含む浚渫土砂の安全性確認,埋め戻しにおける効果の評価法の開発,浚渫土砂の広域的な利用とその問題点,浚渫土砂以外のリサイクル材の利用,などである。

 

公開講演会(第29回)のご案内(終了致しました)

日時: 2006年8月25日(金) 13:00〜14:30
会場: 環境情報研究院1号棟 3階 316号室
主催: 横浜国立大学 21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」

演題:MARINE ENVIRONMENTAL RISK AND AREA MANAGEMENT IN KUWAIT: PRESENT STATUS AND RESPONSE OPTIONS
演者:Prof. Amr El-Sammak, Environmental Sciendes Department Urban and Environment Division, Kuwait Institute for Scientific Research

主旨:
クウェート国立科学研究所のProf. Amr El-Sammak は、アラビア湾の沿岸域の環境リスク・マネジメント研究の第一人者で、有馬研究室では2003年から、 クウェート湾の底質堆積物の重金属汚染について、共同研究を行っています。
Prof. Amr El-Sammak の来日にあわせ、公開講演会を企画しました。
公開講演会では、原油流失など環境負荷とクウェート沿岸域の環境リスク・マネジメントについて講演されます。多くの方々が参集されますようお願い致します。

 

公開講演会(第27回)のご案内(終了致しました)

日時: 2006年6月13日(火) 13:15〜14:30
会場: 環境情報研究院3号棟 1階 101号室
主催: 横浜国立大学 21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」

演題:沖縄島北部亜熱帯常緑広葉樹林の森林構造と物質循環
演者:榎木 勉 助教授 九州大学 大学院農学研究院 森林資源科学部門 森林生態圏管理学講座

主旨:
沖縄島北部は亜熱帯の常緑広葉樹林に覆われた山地です。希少な動植物の生息が有名である一方、森林の構造や物質循環については研究例があまりありませんでした。この森林で固定調査地を設け,詳細な調査を行ってきた九州大学演習林の榎木勉助教授に、地形や台風の影響を中心に森林動態について講演をしていただきます。丹沢の森林動態を理解するためにも大いに参考になるご研究ですので、ふるってご参加ください。

 

 

公開講演会(第26回)のご案内(終了致しました)

日時: 2006年4月29日(土) 14:40〜16:40
会場: 環境情報3号棟 1F 101室
主催: 横浜国立大学 21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」

演題:マラリアを例とした感染症モデル入門
演者:群馬大学 医学部 中澤 港 助教授

主旨:
蚊とヒトの間で感染サイクルの形成される人獣共通感染症であるマラリアの流行の予測、コントロールのしゅだんの効果判定のために、マラリアを初めとする感染症の感染メカニズムのモデル化の試みが、これまで様々な形で行われてきました。これらの数理モデルの概説と、関連する最近の研究を解説していただきます。

 

第5回 COEシンポジウム 「生態環境リスクマネージメントへのアプローチ - 丹沢山系から相模湾まで」 のご案内 (終了致しました)

日時: 2006年3月22日(水) 9:50 〜 17:10
会場: 横浜国立大学 教育文化ホール (入場無料)
主催: 横浜国立大学21世紀COEプログラム「生物・生態環境リスクマネジメント」

趣旨:
横浜国立大学では、人間活動による生物や生態系に対するリスクを評価し、適切に管理するための環境
科学の拠点形成をめざして、陸域、水域における生物・生態環境リスクの調査、評価、及びマネジメントの理念と方法論等について、国内外の関連機関と連携して研究を進めています。
  この度、丹沢山系から相模湾までの地域を対象とした事例研究を中心に「生態環境リスクマネジメントへのアプローチ」についてのシンポジウムを開催致します。

 

公開シンポジウム「持続可能な漁業と自由貿易を考える」 のご案内
(終了致しました)

日時: 2006年3月10日(金) 13:00 〜 17:00
会場: 横浜国立大学 教育文化ホール (入場無料)
主催: 横浜国立大学21世紀COEプログラム「生物・生態環境リスクマネジメント」

趣旨:
近年、自由貿易協定(FTA)による水産物貿易自由化の動きが強まっている。農産物問題とある程度共通するが、「持続可能な漁業」を進める上で、海外からの安価な輸入水産物が存在することがその障害となる恐れがあり、先の2005年12月の世界貿易機関(WTO)閣僚会議の際に内外の漁業団体が「持続的漁業と貿易に関する声明」を出している(全漁連情報 2005.12.21)。それを克服する一つの方策として、自由貿易の対象を「責任ある漁業」から得られた水産物に限定することが考えられる。そうすれば、自由貿易は持続可能な漁業の阻害物ではなく、むしろ持続可能な漁業への強力なインセンティヴとなるかもしれない。しかし、そのためには要件とする責任ある漁業の判定基準を国際法、漁業経済、水産資源管理の専門性をもって吟味しなくてはならない。したがって水産資源学、国際法、経済学分野の研究者がともに考え、問題点を共有する必要がある。そのような場はほとんど設けられていない。本シンポジウムはそれを考える契機として企画されたものである。

 

公開講演会(第25回)のご案内(終了致しました)

日時: 2005年12月13日(火)
会場: 環境情報1号棟 5F 合同セミナー室
主催: 横浜国立大学 21世紀COEプログラム 「生物・生態環境リスクマネジメント」


講演 1: Ecological Risk Assessment of Polychlorinated Dibenzofurans in a River.
(河川生態系を例にした塩素化ダイベンゾフランの生態リスク評価)
ミシガン州立大学動物学部 John P. Giesy 教授

Giesy教授は環境科学、特に化学物質の生態影響に関する世界的大家です。有害化学物質の生態リスク評価研究について、河川生態系における塩素化ダイベンゾフラン汚染(米国における実例)を例として概説します。あわせて残留性人工フッ素化合物であるPFOS(パーフルオロオクタンスルフォン酸塩)他、新規有害化学物質の生化学的リスク評価システム・モニタリング研究の最新動向についても説明します。


講演 2 : PFOS関連化学物質による地球汚染
(独)産業技術総合研究所 谷保佐知 研究員、山下信義 主任研究員

産業技術総合研究所では環境汚染が懸念されている前述のPFOSや誘導体・テロマー等、数十種類の関連物質を対象に地球規模給源・動態解明を行っています。ここでは既存の分析法の基礎的問題点も含め、今年8月にカナダ・トロントで公表された最新の研究成果を中心に説明します。

 

国際ワークショップのご案内(終了致しました)

 International Workshop on Environmental Risk Assessment based on Soil Ecotoxicological Method
 国際ワークショップ 土壌生態毒性学に基づく環境リスクアセスメント


日時: 2005年10月15日(土)
会場: 横浜国立大学 みなとみらいキャンパス
     (ランドマークタワービル18階)

主催: 横浜国大21世紀COE 「生物・生態環境リスクマネジメント」
共催:  ISO TC190 国内専門員会、日本土壌動物学会
後援: 土壌環境センター、日本生態学会

日本での汚染物質の生態系影響の評価は、化学物質の排出量規制や農薬の環境影響の評価の枠組みで近年整備が進んでいるが、主に水界を対象としており、陸域の生物、特に土壌生物についてはほとんど考慮されていない。しかし、平成15年に土壌汚染対策法が施行され、地下水までを含めた土壌汚染の健康影響が管理されつつあり、さらに土壌の生態系保全について検討が行われている。一方、欧米では土壌汚染物質の生態影響に関しては毒性試験値と野外推定濃度のハザード比で評価し、規制を行う方法が整備され、さらに、種の感受性の違いや野外での汚染物質濃度の変動を考慮する方向へと向かいつつある。

土壌の生物は陸域の生物のなかでもっとも多様であり、陸域の物質循環を支えている。最近の研究から土壌生物の多様性が生態学的に重要であることが明らかにされ、多様性の高さが一次生産や陸上生物の多様性の維持に必要であるという認識が高まっている。このように、土壌の生物多様性が生態系に果たす役割についての理解が進んできたが、土壌でどのような多様性を守るべきかについて明確な判断基準がない。

 以上のような背景のなかで、日本での土壌生物への汚染影響を正しく評価することは緊急性を要するとともに、化学物質の規制に国際協調が求められるなかで、日本の生物の特徴を反映した試験・評価方法の提案が急務である。

 10月9〜14日に東京で開催されるISO TC190「土壌の質」会議にはヨーロッパで土壌汚染の生態系影響の研究、基準の制定に携わっている研究者、行政担当者が参加する。この機会をとらえ、法規制の点で取り組みが先行しているヨーロッパにおける土壌汚染の環境リスク評価を紹介し、その問題点を検討するとともに、日本や東アジアの国々での環境リスク評価の方向性について議論する。

 

公開セミナーのご案内(終了致しました)

「シカと山と人の新しい関係 狩猟管理から生態系管理へ」

日時: 2005年10月1日(土)
会場: 神奈川県立生命の星・地球博物館(大ホール)
    

主催: 横浜国大21世紀COE 「生物・生態環境リスクマネジメント」
共催:  神奈川県立生命の星・地球博物館、 (財)国際生態学センター
      日本生態学会関東地区会

 シカの大発生は全国的な問題となっている。おもに農林業被害が中心だったが、近年、食害による植生破壊、絶滅リスクの増大も深刻な問題と認識されるにいたった。その一因に、拡大造林後の林業と狩猟の衰退が挙げられる。さらに、山間地においてはシカの食害がもたらす植生破壊による土壌浸食も深刻になりつつある。丹沢はその典型であり、神奈川県により、全国に先駆けて植生破壊、土壌浸食の調査が進み、植生回復を主眼にすえたニホンジカ管理計画が実施されている。本セミナーでは、このような「山」への影響としてシカ問題をとらえ、人の関わり方を研究者と市民がともに考えていく機会とする。


公開シンポジウムのご案内(終了致しました)

「生態系の保全とリスク評価の理論と実際」
(日本数理生物学会第15回大会関連企画)

日時: 2005年9月17日(土) 14:00〜18:00    
会場: 横浜国立大学 教育文化ホール
主催: 横浜国立大学21世紀COEプログラム
     「生物・生態環境リスクマネジメント」


近年、絶滅危惧種の保全、生態系管理、化学物質の汚染による生態リスク、漁業管理、野生鳥獣管理など、さまざまな分野で数理モデルが多用されるようになった。それらは不確実性を考慮したリスク評価の概念を取り入れ、政策決定を左右するツールとして利用されている点で、共通している。本シンポジウムでは、上記各分野における最先端の研究事例を紹介しあい、数理モデルの有効性と問題点、今後の環境行政における数理モデルの役割についてパネル討論を行います。

 

公開講演会(第22回)のご案内(終了致しました)

演題: 食物連鎖のはじまりとおわり - POPsの生物濃縮について -

講演者: 安田 雅俊 (森林総合研究所)

日時: 2005年9月13日(火) 13:00〜14:30
会場: 環境情報1号棟 3階 305号室

 

公開講演会(第21回)のご案内(終了致しました)

演題: Application of microchip technology in Environmental analysis
    (マイクロチップ技術の環境分析への応用)

講演者: 林金明 博士・教授
      清華大学 化学科 分析化学 教授 および 中国科学院 生態環境科学研究中心
       環境化学と生態毒性研究所 副所長

日時: 2005年8月31日(水) 13:30〜15:00
会場: 環境情報1号棟 3階 316号室

演者らが開発しているマイクロチップの作成方法、チップ上における試料の分離や検出原理、およびその環境分析への応用について紹介します。また、演者の所属組織である中国科学院生態環境研究 センターと清華大学化学学科についても紹介します。

 

公開講演会(第20回)のご案内(終了致しました)


演題:「漁業管理から生態系管理へ;制度・経済分析の視点から」

講演者:独立行政法人 水産総合研究センター 中央水産研究所 研究員 牧野 光琢

日時:2005年7月4日(月) 午前10時30分〜
場所:環境情報1号棟5階 合同セミナー室

生態系管理と漁業管理に関する国際情勢・科学的背景から、 日本の漁業制度が生態系管理と整合的な形で再検討されなけれ ばならないことを述べ、さらにそのために今必要な具体的検討内容を制度面・経済面から考察します。

公開講演会(第11回)のご案内(終了致しました)


演題: "Risk Perception:Why Our Fears Often Don't Match The Facts,
     and The Implications for Public Health. "


講演者: David P. Ropeik, Instructor, Risk Communication, Harvard School of Public Health  

日時: 2004年9月21日(火)    午後 1時30分〜3時
会場: 環境情報1号棟 5F 515号室 合同セミナー室

  David Ropeik 氏は、ハーバードリスク分析センターにおいてリスクコミュニケーション部門長をされているとともに、ハーバード大学公衆衛生大学院において教鞭をとられています。Ropeik氏はハーバードに勤務するまで、ボストンのテレビ局(WCVB-TV)でレポーターやニュースアンカーマンをされており、テレビジャーナリズムのピューリツァー賞とされるデュポン-コロンビア大学賞を2度受賞されています。また著書には「Risk:A Practical Guide for Deciding What isReally Safe and What is Really Dangerous in the World Around You(Houghton Mifflin)」があります。
  本講演では、リスクコミュニケーションを成り立たせるために必要となってくるリスク認知(Risk Perception)について、生物学的な枠組みからみたリスク認知、さらにはリスク認知にはどのような要因が影響するのか、どういったことに注意しなくてはいけないのか、ということを中心に講演していただきます。


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